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究極の背徳「水かけめし」を食らう!!

ご飯に冷たい水をぶっかけて食べる「水かけめし」というのがあるらしい。

 

それを知ったのはとあるテレビ番組。

そこで榊原郁恵が

「旦那(渡辺徹)がよくご飯の上にハンバーグをのせてそこに水道水をかけて食べるんですけど、それをやめてほしいんです。」

と言っていたのだ。

そこでは再現VTRも紹介されていたのだが、これがどう見てもウマそうに見えないのだ。

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水道から直接水をかけられるほっかほかのご飯。

デリカシーが微塵もない。

畳に土足で上がるだけでは飽き足らず、そこでツイストダンスをするぐらいの暴挙。

これには子供の頃の私も「これはやったらアカンやつや」と思った。

なんというか意識の低さが針を振り切っとる……と。

 

だが!!

グルメ通で知られる渡辺徹

実はウマいんじゃないだろうか……?という思いもわずかだがあった。

 

そして時は経ち、先日こんな本を手に入れた。 

汁かけめし快食學 (ちくま文庫)

汁かけめし快食學 (ちくま文庫)

 

この本の中で

水漬は水飯ともいい『源氏物語』や『枕草子』に、湯漬は中央の平安貴族の大饗という格式ある宴会に、雅びに登場する由緒正しいものであるゾ。

とある。

ここでいう水漬けというのは水かけめしのことで、ハンバーグこそのっていないが、渡辺徹と同じあのやり方で平安貴族が食べていたことが書かれているのだ。

意識低い系の食べ物だと思っていたあれが、元はめちゃめちゃ意識高い系の食べ物だったのだ。

1000年の間に日本人はだいぶ変わった。

源氏物語』の登場人物の光源氏光GENJIというアイドルになって、タイヤのついた靴をはいて踊っていたのだ。

そう考えればそのぐらいの変化もあるだろう。

 

前置きはそれぐらいにして、今回はその問題の水かけめしを作って食べたいと思う。

まず、ほかほかご飯をお椀に盛って。

蛇口の下にセット!!

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だいたいわかっていたことだが、ここからがものすごく躊躇するのだ。

頭の中で点滅する「WARNING」の文字とけたたましく鳴り響くサイレン。

カレーを作る時、大きな鍋で玉ねぎや肉を炒めてからそこに水を注ぐという工程があるが、その際水道から直に水を入れる行為がどうもダメで(今まで頑張って炒めた具を全部ダメにする気がする)、いつも一旦別のお鍋に水を入れてそれをカレーの鍋に注いでいた。

その「一旦別のお鍋に水を入れてからカレー鍋に注ぐ」というワンクッションは全く意味のない行為なのだが、直接水道水ジャーッはどうしてもできない。

 

でも言っていても仕方がない。ここは渡辺徹イズムだ。

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ジャ〜〜〜〜〜。

ぶっかけた。

お百姓さんに対する冒涜、そして背徳感。

ご飯に直で水道水をかける行為は背徳感を感じられる新しいアトラクションだ。

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みずみずしさはあるが、シズル感の瑞々しさではなく「水々しさ」。

ヘレン・ケラーならずとも「ウォーター!!」と叫んでしまいそうな見た目だ。

でも、一気にかきこむ。

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お〜〜〜〜〜っ!!

これ、全然あり!! 

むしろウマい。

ご飯のあったかさで水の温度が上がってちょっとぬるめのお粥になり、そのぬるさゆえサラサラと胃に流し込める。

この日は二日酔いで食欲があまりなかったのだが何杯でもいける気がする。

頭の中で思い浮かべていたカルキ臭さなど全くない。

 

世の中は意外性に満ちている……。

 

玄関開けたら2分でご飯、2分5秒で水かけめしの時代になったと紫式部にも伝えたい。 

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というわけで料理のレパートリーが増えました。