ドキドキ!豪邸ウォッチング

豪邸が好きだ。

無駄に長いエントランス、ピカピカに磨かれた高級車。

住宅街で見つけたらミーハー丸出しでまじまじと見てしまう。

そして、必ずわき上がる疑問。

「ここの人は何をしてる人やろ?」

 

いつもはその疑問で終わっていたが、ある日気付いてしまった。

 

スマホで表札の名前、検索したらいいだけやん!」

 

なんだこの感覚……

ことの発端は先日、近所を散歩をしていたときだ。

普段あまり通らない道を歩いていると、これは!という感じの豪邸を発見した。

自分の身長の倍ほどある高さの門と、お城のような家。

門についた監視カメラまでもが立派。

 

「で、でけぇーー!!」

 

今まで実際に見た豪邸の中でもかなり上位クラスの豪邸だ。

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ドーベルマンペルシャ猫といったペットに加え、キンシコウのような中国の変わった猿とかも飼っていそうな金持ちぶりだ。

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そんな事を考えていると、表札が目に入った。

しかもフルネーム。

 

最初は「何の仕事をしている人だろう」と思ったが、フルネームさえわかれば調べればいい事に気が付いた。

 

これだけ儲けている人だったら、名前で検索すれば一発で出てくるはずだ。

 

わからない事があれば解決するまで調べなさい、と小学校の時先生が言っていた。

豪邸の表札も「わからない事」に含まれるのかどうかわからないが、法律に触れるわけでもないから、たぶんいいのだろう。

 

そして、すぐさまスマホで検索すると、案の定一発でどんな人が住んでいるかわかった。

 

住人はパチンコの会社の会長だった。

 

お〜、そうかそうか。パチンコの会長か。なるほどね。

何がなるほどね。かわからないが、かなりテンションが上がったのは事実だ。

 

この家の人はパチンコで儲かったお金で豪邸を建てたという、みんなが知らない事を自分の力(正確にはスマホの力)で解明したという喜びがそこにはあったのだろう。

 

いい遊びを見つけたぞという気になった。

 

豪邸探しが始まった

後日、改めてカメラと三脚を持って豪邸を探すことに。

家の表札を見てスマホで検索して回るという怪しさ満点の遊びなので、出来るだけ普段と変わらぬ怪しくない格好で出かけることにした。

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一応だが……

豪邸の写真を勝手に掲載してしまうと、そこの家主の人に迷惑をかけるので、

・豪邸は場所が特定できないように、絵で伝える

・もちろん名前は掲載しない

と決めた。

 

楽しい遊びを紹介したいけれど、一番楽しい部分を1つも伝えられないという難しさ。

バットとボールを使わずに野球の楽しさを伝えるようなものだ。

これは楽しい遊びを見つけた僕に神様が与えた試練だと思う事にした。

 

外交官の家

最初に見つけたのは建物自体が円形のコンクリートうちっぱなしの家。

遊び心と財力を感じさせる1軒だ。

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「硬そうな家だなー!!」

 

表札にフルネームで名前が書いてあるのでさっそく調べてみると、Wikipedia情報で外交官ということがわかった。

外交官!!

外交官という職業があるのはもちろん知っていたけど、本当に実在するんだ!と思った。

人生の中で外交官と一番近づいたのがこの瞬間だと思うと我ながら悲しいが、この機会がなかったら本当に接点がなく一生が終わっていただろう。

 

もし将来、家族ができて子供が

「パパ、外交官ってな〜に〜?」

と聞いてきても

「コンクリートうちっぱなしの家に住んでいる人達のことだよ」

と言えるぐらいは成長した。

 

不審者

そうやって豪邸を探しながらスマホ片手にウロウロしていると、完全に僕を怪しがって見てくるおばさんがいた。

 

そりゃ、そうだ。

 

あのおばさんには僕は泥棒の下見をしているようにしか見えなかっただろう。

本物の泥棒も下見をしている時はおそらく私服だろうし、豪邸の前に立ってスマホで住人の情報を調べるだろうから。

(よって、おばさんの目に狂いはないと言える。)

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↑ 怪しさ満点!通報待ったなし!といった感じに見えたはずだ。

 

近所で変な噂がたったらどうしよう……。

 

リアルに危険な遊びとはこの事じゃないのか?と思いながら、

「いや……、た、ただ猫の写真を撮っているだけですよ」

という顔で猫の写真を撮った。

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ナイス猫!

 

部下も豪邸だった

次に見つけたのは高台にある、茶色のタイル貼りの立派な家。

敷地も広いし、豪邸には違いないが

「うちなんて、そんな……」

と謙虚さが垣間みられる、そんな1軒だ。

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また例のごとく名前を検索すると……

最初にみたパチンコの会社の社長の家ということが判明した。

 

やはり近所に住む会長が前述のああいった派手な家だから、社長は控え目な家にしたのだろう。

会社勤めは家を建てるときも上司に気をつかわなければならないのか。

大変だな。

 

会長、社長ときたらこの会社の専務、部長、平社員の家の写真を役職順にズラ〜っと並べたいという欲求も出てきた。

 

このような感じで、他にも大物俳優、その道では有名な陶芸家、議員さん、鉄道関係の会社の社長など金持ちの家をたくさん見た。

 

一言で豪邸と言っても色んなタイプがあるし、職業や会社での役職に家の趣味は反映されていることもわかった。

(また、それを勝手に想像するのも楽しい。)

 

そしてやっぱり豪邸はいいね〜ということ。

それは「いつか僕もこういう家に住みたい」といういいね〜ではなく、次元が違い過ぎて「僕なんて……」と卑屈にならずに済むところがとてもいいのだ。

 

だからこれからも豪邸を発見したら、どんどんスマホで検索していきたいと思う。

 

後日談

近所の豪邸の住人がどんな人なのかを大体把握したので、後日友人と歩いている時にここは〇〇の社長が住んでいる、ここは△△の会長が住んでいると教えてあげたが、少し気味悪そうに「……そ、そうなんだ。」と言っていた。

 

やっぱりこれは1人でこっそり楽しむ遊びだ。